「 イベントの裏方 」

 第9回コンテスト入賞作品紹介

市街の西町で行なわれたイベントで、トレーラーシャーシの上には浴衣を纏ったモデルたち。
澄み切った空、マンションを備えたインテリジェントビルが聳え、商店街に垂直に鎮座した舞台は普段、鉄鋼等の重量物をメインカーゴに活躍するトラックである。

 今日ばかりはモデルを載せて裏方に徹している相貌ではあるが、立派なメインステージと化している。
通常、有り得ないものが載っているギャップ、その異空間さがこの作品の最大の面白さであろう。
モデルを撮る観客、道路を閉鎖してまで盛り上げるイベントの凄さ、何処と無く嘘っぽいところが、見れば見るほど構成する要素が多い。
モデルを背がまちまちでメーカーの社員か、市民モデルか決してプロでは無いところに親近感が湧いて来る。

 これからこの街を富山の顔にしようという願い、その将来展望を備えた感じも伝わって来る。
同イベントを捕らえた写真は他にもあったものの、若林さんは、様々なポイントを上手く処理して自分のものにしている。