廃品回収の日

 第7回コンテスト入賞作品紹介

夏の澄み切った青空の下、大型ウイング・トラックが羽を広げて古紙を回収している。
その規模は大型トラック2台を見れば一目瞭然だが、私はこのような大規模な回収は未だ見たことがない。
地域のボランティアなのか、町内会の住民なのか?それにしても、人海戦術で古紙が次々と積載されていく様は気持ちがいい。
よく見ると、古紙を運び込む人々の表情に笑顔が伺え、楽しんでいるように見える。
この回収が地域の定期的なイベントの一つになっているかのようで、地域住民の団結、そしてトラック事業者の協力、もうひとつの環境にリンクしたトラック輸送の関わりが明確化した文句ない作品である。
羽上げたトラックのフォルムから画面全体を力強いものにしている一方で、車両全体を見せたいがために人々の躍動感が負けてしまっているが、ここでは仕方がないだろう。
若林さんは毎年チャレンジされて上位入賞を果たしているベテラン作家だが、惜しい所で最優秀賞を逃している。
今回は、リサイクルという社会に則したテーマの下でトラックの位置付けを表現した同氏の狙いは間違いではなかった。